巡業開催地を決める

大相撲地方巡業を開催するためには、まず日本相撲協会巡業部に開催の意思があることを伝えなければなりません。

ただ、ここで考えるべきことは単に開催意思を伝えるだけでは意味がないということです。具体的にどこで開催するかを決めてからでないとそもそも話が始まりません。

地方巡業を開催するにあたっては開催地の行政機関(主に市役所など)の協力が不可欠です。この協力がなければそもそも会場を確保することが困難です。

昨年から某大学で地方巡業が開催されていますが、この巡業の場合、大学が所有している施設を利用しての開催ですので、勧進元(会場所有者)が開催の意向を持ちさえすれば、その施設を利用して巡業を開催することは可能です。

しかし、多くの地方巡業の場合、その開催地の行政機関が所有している公共の体育館を使うことになります。中には有料チケットを販売しての興行は一切認めていないという施設も多々あります。ちなみに私が居住している都内某23区で大相撲地方巡業を開催することは99%不可能です。なぜならスポーツ興行に否定的で、そのような目的での使用は認められていないからです。つまり使用料を払う払わない以前に、利用許可を出さないという明確な行政の方針があるわけです。

このように会場の使用契約を締結させてもらえない限り、巡業開催を行うことはできません。
では、公共の施設を利用せず民間施設を利用して開催すれば良いのではないか?と考えることもできますが、これも事実上不可能と言わざるを得ません。

なぜなら、数千人規模のイベントを開催する場合、必然的に周辺道路の渋滞・混雑が予想されます。となると、当然管轄の警察署に事前に相談した上で周辺警備等の計画を立てなければならないのですが、行政が協力的でない、あるいは否定的という場合、警察も行政の1組織である以上、好意的に受け入れてくれることはありません。

同様に消防署の協力を得られる見込みもほとんどなく、語弊を恐れずに言えば、「大勢の人を集めてバカ騒ぎするな!」という行政の意向を目の当たりにすることになるわけです。

行政がダメと言えばダメなわけです。努力で克服できることはほとんどありません。行政の目を恐れて協力してもらえるはずだった民間企業も手を引いてしまいます。

つまり行政の全面的な協力を得られる見込みがない限り、大相撲地方巡業に限らず、大規模イベントの開催は困難というのが今の日本の現状と言えます。

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