お弁当は巡業の花形

地方巡業での楽しみは力士を間近に見ながらのお弁当という方は多いでしょう。

会場内への飲食物の持ち込みが禁止されていることが多いため、必然的にお弁当は重要な存在になります。そして、その多くは事前にお土産とセットになっているお弁当セットを予約するというスタイルになっていますね。

このお弁当セットはやや高額で3000~5000円という価格設定になっていいますが、これは勧進元が利益のためだけにやっていることではありません。もちろん利益が出ないとなると、それはそれで困るのですが・・・

お弁当セットで予約を受け付けるというシステムは、少しでも多くのお客様にお弁当を食べてもらえるようにという意図があります。もし、お弁当の予約を受けずに、チケットの販売枚数からの推測だけで当日のお弁当を準備するとなると、ロスを避けるためにどうしても準備するお弁当の数は限られてしまいます。そして、限られた数のお弁当を求めて早い者勝ちみたいな状態になってしまうことも容易に想像できます。

ですから、事前に予約を受け付けて、予約されてないお客様のために若干のお弁当を別途準備することになります。

開催日当日の早朝には、大量のお弁当が業者さんによって会場に運ばれてきます。これを一つずつお弁当用の袋に入れていくのですが、これはかなり大変な作業です。会場の規模にもよりますが、お弁当セットの予約は恐らくどの開催地でも1000以上はあるはずです。これをスタッフがほぼ総出で袋詰めして、開場時間の8時までに終わらせておかないといけないのです。お弁当の他にもお茶やビールを入れることもあり、開場前はまさに戦場のような状態です。開場時間になっても終わっていない場合は、引換所の裏側で作業が続きます。

お弁当はどの勧進元さんでもお客様に喜んでいただけるよう美味しくて見た目の豪華なものを手配しますが、そのためお弁当の袋詰め作業は見た目以上に重労働だったりします。やはり豪華さゆえにかなりの重量になるのです。

そして、袋詰め作業が終わり、お客様がお弁当を取りにこられる頃になると、今度は力士や親方など、協会の方々用のお弁当が会場に届きます。

かつての地方巡業といえば、屋外にテントを張って各一門でちゃんこを作るという光景が風物詩でしたが、今は衛生面や火災防止のために、会場の外でちゃんこを作ることはほとんどなくなりました。

昨年のお台場場所で、かつてのちゃんこ風景が繰り広げられていましたが、これはかなりの例外と言って良いでしょう。

最近、力士会からの要望として、「巡業の夕食は弁当以外のものにしてほしい」という声が上がっていたという記事を見ましたが、開催地によっては宿泊施設が限られている上に夕食の提供ができないという施設もあるため、日によっては力士の食事はお弁当だけということがあるんですね。

幸い、夕食の提供が出来る場合でも、力士全員が満腹になるような夕食を求められることはありませんので、巡業前夜に巡業参加力士が外食しているところを見かけたりすることもよくあります。

最後にお弁当のことで一つだけお願いがあります。多くのお弁当は家庭で作るお弁当と同様に保存料など添加物が入っていない手作りのものが用意されています。ですから、お弁当は必ず会場内でお召し上がりいただき、お持ち帰りになられませんようお願いいたします。

ブログランキングに参加しています!
応援よろしくお願いいたします!
にほんブログ村 格闘技ブログ 相撲・大相撲へ
にほんブログ村