親方と親しくなる1

前回の記事で軽く触れましたが、大企業であろうと個人であろうと地方巡業の勧進元として名乗りを上げる際には、親しい親方を通じて申し込むのが一番だと思います。それほどまでに親方の存在感は絶大です。

そこで今回はわたしが今もっとも親しくお付き合いをさせていただいているT親方とどのような経緯で親しくなっていったかについて書いてみようと思います。

当たり前の話ですが、もともと、わたしはT親方と面識は全くありませんでした。

そんなある日、当時のわたしがよく利用していた居酒屋さんにひときわ体の大きい新人店員Y君が入ってきました。そして話をしてみると、Y君は最高位が幕下の元力士だということが分かったのです。

Y君とは年が近かったこと、Y君にとっては東京からも故郷からも離れていて見ず知らずの人が多い地であったため、わたしはすぐにY君と仲良くなりました。

そして、ほどなくして相撲に興味のあったわたしはY君と一緒に本場所観戦に行くようになったのです。初めて一緒に相撲観戦した日は宿舎を訪れることはできませんでしたが、二度目に本場所観戦に行った日の夜は、ちょうど宿舎でちゃんこ会があるとのことで、Y君に案内してもらい、ちゃんこ会に参加してみました。

このちゃんこ会で、わたしはT親方と初めてお会いしました。この時のわたしは大勢のちゃんこ会参加者の1人でしたので、T親方とはほとんど話をする機会はありませんでしたが、それでもY君にT親方を紹介してもらい、挨拶をすることはできました。

初対面の時の印象は可愛い弟子だったY君の手前ということもあり、T親方の表情は笑顔でしたが、それでもわたしにとっては、目に見えてしまうような大きな壁がT親方の前に立ち塞がっているという感じでした。

それから数年後、仕事の関係などで東京へ引っ越したわたしがひさしぶりにY君と電話で話す機会があり、そこでY君から「せっかく東京へ引っ越したなら、T親方の部屋の後援会に入って下さいよ。本当に良い人ですから!」と後援会への加入を強く勧められました。

あのY君が言うんだから後援会に入らねば!

その一心で後援会に入会することを決めたのですが、今も昔もT親方の部屋の後援会は入会が困難です。決して入会審査が厳しいというわけではありません。入会希望者は常に暖かく迎え入れてくれます。

問題なのは、入会の問い合わせ窓口がHP上にあるにも関わらず音沙汰なしという状態が続き、さらにHP上に記載されている問い合わせ先の電話番号に電話をしてみても、電話対応に出てきたT親方のお弟子さんから「自分、後援会のことはあまり分からないんです。今、親方も女将さんも不在なのでまたお電話いただけますか?」というやり取りがしばし続きました。

結局、その後も何度か電話をしてみたところ、女将さんに電話を代わってもらうことができ、そこでY君からの紹介で後援会に入会したいと伝えたところ、すぐに入会申込書が送られてきて、ようやく念願の後援会員になれたのです。

後援会員になったわたしは喜び勇んで稽古見学をしたいと後援会に連絡をしました。後援会から稽古見学の手筈を早急に整えていただき、Y君からは稽古見学の心得のようなものを電話で教えてもらいました。

稽古見学当日はY君から教えてもらった心得に従って、とにかくT親方やそのお弟子さんに失礼のないように気を付けました。激しい朝稽古が終わり、その激しさのあまり呆然としていたわたしと妻に「ちゃんこを食べて行って下さいね」と部屋の力士の中でも一番の兄弟子的存在の方から声を掛けていただき、厚かましいと思いながらも美味しいちゃんこをいただいてきました。

今、思い返してみても、この日がT親方とのお付き合いのスタートでした。

1ページにまとめるのが難しいので、次回に続きます。

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